WordPressでプラグインを更新したり、テーマに手を加えたりした時「ブログが真っ白になった!」という話をよく聞きます。
そうなったらもう大変です。今まで築き上げたブロが飛んでしまって、0から作り直し・・なんていう事態を避けるために、普段からバックアップを取る習慣を付けておきましょう。
今回紹介するバックアップ方法は、FTPソフト「FileZilla」を使った、初心者のあなたでも簡単にできるやり方です。
バックアップを取るには、他にもWordPressのプラグイン「BackWPup」を使う方法がありますが、その方法だと、そもそもWordPressにログインできない状態になった場合は使えません。
特にサーバー側のトラブルの場合は自分ではどうしようもありませんね。
WordPressのバックアップは最初は分かりづらいです。「バックアップはどこに取るの?」「カスタマイズしたいだけなのにバックアップは必要?」などと混乱してしまいます。
ここでは、バックアップを取るタイミング、バックアップしたファイルを保管する場所など、順を追って説明していきます。
目次
バックアップのタイミング
バックアップを取るタイミングは、記事の更新時やテーマの更新時、プラグインのバーションアップなど、
バックアップを取るタイミングは、ブログに何か手を加える時です。
基本的に、何かをする前にバックアップ、記事を書いたらバックアップ、という感じです。
①テーマ・・・デザインのカスタマイズをする前(テーマの変更やバージョンアップ)プラグインのファイルが書き換わることにより、エラーが生じてしまうこともあります。
②プラグイン・・・プラグインのインストールや更新時。もしも更新後にエラーが発生しても、元のデータに戻すことができます。
③画像
④記事・・・毎日記事を更新している場合は、毎日バックアップを取りましょう。
バックアップを取っておきたい4つのデータ
WordPressでバックアップを取っておきたいものは、主に以下の4つになります。全てが消えてしまった最悪の場合でも、ほとんど元通りに復活できるはずです。
①テーマ「themes」
②プラグイン「plugins 」
③画像「uploads」
④記事の内容(データベース)→バックアップの方法が異なります。
①~③は下記のような「wp-content」というディレクトリ(フォルダー)の中に入っています。FTPソフト「FileZilla」を利用してバックアップを取ります。
- wp-content→plugins
インストールされているプラグインのデータがここにあります。 - wp-content→theme
インストールされているテーマは全てここにあります。 - wp-content→uploads
WordPressでアップロードした「画像」などのメディアがここにあります。
④は違う場所に保管されているので、保存の仕方も違う、というイメージでとらえて下さい。WordPressの管理画面(ダッシュボード)からファイルをダウンロードし、バックアップを取ります。
WordPressをバックアップする方法
まず、この3つのファイルはよく触るところなので、覚えておきましょう。
- 「public_html」→「wp-content」→「plugins 」
「themes」
「uploads 」
ここではFTPソフトのFileZilla(ファイルジラ)を使用します。
「FileZilla」をまだインストールしていない方は、無料のFTPソフト「FileZilla」をインストールしてWordPressデザインをカスタマイズする
使い方は、無料FTPソフト「FileZilla」の使い方をマスターするを参考にして下さいね。
プラグインのバックアップ方法
①「FileZilla」を開きます。
②左上のアイコンをクリックしてサイトマネージャを開きます。
③「Xサーバー」を選択して「接続」をクリックします。
④リモートサイト側の、バックアップしたいドメインをクリックします。
⑤ドメインの下の方にある「public_html」をクリックします。
*XサーバーでWordPressを自動インストールをしている場合は、ここに入っています。
⑥フォルダーを開いた中から「wp-content」をクリックします。
⑦更にフォルダを開いていくます。このあ中からバックアップが必要な3つのファイルを確認します。下の欄は「wp-content」の中身です。
① plugins ・・・プラグイン
② themes ・・・ テーマ
③ uploads ・・・ 画像など
⑧ローカルサイトの「デスクトップ」をクリックして選択してから、リモートサイトの「plugins 」を右クリックして、更に「ダウンロード」をクリックします。
分かりやすくデスクトップを保存先にしましたが、あなたの覚えやすい場所で構いません。
その際は、 パソコン側で保存先となるフォルダーを開いたうえで、サーバー側からフォルダーをまるごとドラッグします。そうすると、ドラッグしたフォルダがまるごとパソコンにダウンロード(コピー)されます。
「plugins 」のフォルダーをローカルサイトにドラッグしてコピーしても、同じようにダウンロードが開始されます。
- ファイル単位のバックアップ手順もこれと同じ要領で、サーバー側からパソコン側へとドラッグするだけです。
⑨赤枠の中が忙しく動き出し、ダウンロードが始まります。
かなり時間がかかる場合があります。辛抱して待ちましょう。
⑩赤枠の中の表示が下図のようになったら「plugins」のダウンロードが完了です。
テーマのバックアップ方法
「plugins」と同じ方法で、「themes」のフォルダーをダウンロードします。
手を加えるテーマのフォルダーをドラッグしてコピーします。themes丸ごとダウンロードしておくのが安心です。
*子テーマを触るなら、子テーマのフォルダーをダウンロードします。ここでは「Simpliciti2-child」が子テーマのフォルダーです。
テーマの更新を行うときにも、テーマのフォルダーをまるごとパソコンに保存しておくようにしましょう。もし更新後にエラーが発生しても、元のデータに戻すことができます。
アップロード(画像など)のバックアップ方法
「plugins」と同じ方法で、「uploads」もローカルサイトにコピーします。
全部ダウンロードが完了したら「FileZilla」は閉じてもOKです。
上記でダウンロードしたファイは、後でフォルダーにまとめるので、このままデスクトップに置いておきます。
記事のデータをバックアップする方法
今度は、記事のバックアップ方法を説明します。記事の更新をしたらそのバックアップを取っておきましょう。
毎回は面倒です。でも、長い月日をかけて書き溜めてきたブログが消えてしまって書き直すよりは、遙かに時短となります。
①ダッシュボードの「ツール」から「エクスポート」を選択してクリックします。
②「すべてのコンテンツ」にチェックを入れて「エクスポートファイルをダウンロード」をクリックします。
③ダウンロードが完了したので「wordpress.2018-08・・」ファイルを開きます。
④ダウンロードした「wordpress.2018-08・・」という名前のファイルを見つけます。
⑤このファイルを、デスクトップにドラッグ&ドロップして終了です。
⑥ここまでバックアップを取ってきたファイル(plugins・themes・uploads・wordpress.2018-08・・・)は、1つのフォルダーにまとめて保存します。
*フォルダー名はバックアップを取った日付にしておきましょう。更に、バックアップを取ったフォルダーごと外付けハードディスクや、USBに保存しておきましょう。
WordPressのバックアップフォルダーだけではなくて、パソコン内の大切なデータは常に外付けのハードディスクにバックアップを取ることを習慣づけると良いでしょう。パソコン自体に不具合が起きたり、壊れてしまった時に安心です。
まとめ
以上が、WordPressでのバックアップの取り方解説でした。せっかく作り上げたものが消えてしまわないように、面倒でもこまめにデータを残しておくようにしましょう。
今回紹介した方法は、データベースをいじったりぜず、フォルダーをそのままパソコンにダウンロードするので、初心者さんにも分かりやすくしかも安全な方法です。
バックアップ自体が面倒になることがありますが、何百と書いた記事が消えてしまったら、当分の間は立ち直れませんね・・。
「まさか、自分のブログが!?」はいつ起こるか分かりません。念には念を入れてしっかり保存しておきましょう。